高村光太郎と教室の近況
最近、自分の作品作りの合間によく本を読むようにしています。
最近読んだ本ですごく良かったのが「高村光太郎 美に生きる」
高村光太郎って名前も作品も何点かづつは知っていたけれど。
じっくり、高村について書かれた本を読んだことはなかったんです。
すごい!
作品はもちろんすごいんだけど、生き方や考え方、彫刻に対しての気持ちや向き合い方。
すごく感動してしまった。
詩や一部の彫刻は有名でみんな知っているようだけど、
あれでは高村の本当のよさはわからないと思う。
「生命を持たないものは芸術ではない、いのちを内に蔵さない作物は過去現在未来にわたって決して芸術ではあり得ない。そのかわり、いのちを内に持つものはことごとく芸術である。・・・」という序文から初まって、
最後のページも「人間の手による生命の創造が可能になっても、生きて動き、生まれて死ぬいのちがこの世にある限り、人間は芸術によるいのちの創造を決してやめないだろう。」
というしめくくり。
全体の内容も本当にどこもかしこも濃い内容。
「この粘土をきっと生かしてやる
あの自然をきっと生かしてやる
何処までも追いつめてやる
僕はもともといのちを作らないではいられない人間なのだ
作れ、作れ、力をつくして作りぬけ
作りながら喜べ、かなしめ
作りながら怒れ、淋しがれ、
作ることは歩むことだ
作ることは生きることだ
僕はいのちを削っていのちを肥やす」
こんなの読んだら作らずにいられません。
また、尊敬する人が増えてしまった。。
話は代わって陶芸教室にツバメが巣を作ってます。
ツバメは縁起がいいらしいので見守っています。
もう、中に入って作業してます。
すごい!
教室の生徒さんが
「わしらはマグカップの取っ手をつけても取れてしまうことが良くあるのになんでツバメは土を壁にあんなにくっつけられるんだ?」
というコメント。。。
ほんと、ほんと。
土を器用に壁に貼り付けて巣ができています。
しかも子供と自分が乗っても耐えうる強度!ってすごいですよね~
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